首や背中など、どこにでも出来るアテローム。

ただのニキビやおできだと思っていたものが段々と大きくなり、皮膚科で診断してもらって初めて気付くこともあります。

 

良性の腫瘍なので、炎症を起こして痛みを伴わない限り放置していても問題はありません。

しかし、顔などの露出部分に出来たり、気になるほどの大きさになってくると手術も考えるのではないでしょうか?

 

手術自体の時間はそれほどかかりませんが、術式によって多少前後します。

また、アテロームが細菌に感染して炎症を起こしている場合はすぐに手術できないため、時間がかかるので注意が必要です。

アテローム切除の詳しい手術方法と一緒に、どのくらいの時間が掛かるのか見ていきましょう。
 

スポンサーリンク

 

アテロームの手術時間は従来の方法だと10~30分

アテロームは粉瘤(ふんりゅう)とも呼ばれ、皮膚の中に嚢胞(のうほう)と呼ばれる袋状の物が出来ることによって現れます。

この嚢胞の中には、本来外へ排出されるはずの角質や皮脂といった老廃物が溜まっていくのです。

出典:皮膚科Q&A

 

アテロームが出来ている部分の皮膚を観察すると、内容物(角質や皮脂)が溜まっている嚢胞の内側へと繋がっている黒い点が見えることがあります。

この黒い点は皮膚開口部で「へそ」とも言われ、アテロームを見分ける一つの手段と言えるでしょう。

 

ニキビや吹き出物なら皮膚科で芯を出して貰えば治ることがありますが、アテロームは嚢胞にある内容物を抜き出しても完治しません。

なぜなら嚢胞が皮下にある限り、何度でも老廃物が溜まり再発するからです。

完治するためには、この嚢胞までを取り切らなければならず、よってアテロームを治すには手術が必要不可欠となるでしょう。

 

オーソドックスな手術方法は、アテロームのある部分の皮膚を切開して嚢胞ごと取り切る方法。

 

【手術手順】

①アテロームの大きさや切開線を、医療用ペンでマーキングする。(切開線はレモンのようなひし形)

出典:HSクリニック

 

②局所麻酔をしたら、切開線に沿ってメスを使用して切開します。

③嚢胞を周りの組織からハサミで剥がしながら、内容物が入った袋ごと取り除く。

④皮膚を縫合して終了。

アテロームの大きさによって手術時間は変わるものの、10分~30分程度で終わります

巨大なアテロームの手術の際は、入院になる可能性があるので診察の際に確認しましょう。
 

スポンサーリンク

 

近年普及しているへそ抜き法での手術時間は5~20分

従来の切開法では傷跡が大きくなることも。

最近多くの病院で取り入れられている「へそ抜き法」なら、傷もわずかで小さいアテロームなら5分と短時間で終了します

 

【手術の手順】

①アテロームの大きさやパンチで穴を開ける場所をマーキングする。

出典:世田谷そのだ皮膚科

 

②局所麻酔をする。

③ディスポ-ザブルパンチ(直径2ミリ~6ミリほど)という円筒状のメスで、嚢胞を突き破るまで差し込みくり抜く。

出典:新座はなふさ皮膚科

 

④くり抜いた穴から嚢胞に入っている内容物を絞り出します。

⑤その後、内容物が無くなった嚢胞をピンセットとハサミを使って取り出す。

⑥傷口を縫合。

病院によっては縫合せずにガーゼで圧迫することもあります。

 

手術自体の時間は、およそ5分~20分

傷跡もニキビ跡の凹みくらいまでに落ち着くので、目立たないでしょう。

 

しかし、普及してきた術式とは言え、経験不足の医師による手術で再発する可能性も高いです。

へそ抜き法での手術を考えている方は、しっかりとした手術をしてくれる病院・ドクターを選びましょう。

 

【ポイント】

  • 手術室でルーペを使用して施術する
  • 症例実数の多い病院

 

 

アテロームが感染を起こしていると手術時間がかかる可能性

通常のアテロームは痛みや炎症は出ませんが、細菌に感染すると触っただけで痛みを感じることがあります。

この場合は、すぐに手術でアテロームを切除できません。

 

なぜなら、感染していることによって嚢胞の壁がもろくなり簡単に破れてしまいます。

手術中に破れてしまうと、キレイに取り除くことが出来ないため再発のリスクが高まることに。

 

まずは、感染を止めることが先決です。

  • 軽度・・・抗生物質の薬を飲む
  • 重度・・・アテロームの表面を切開して膿を出す

 

酷い場合は抗生物質では効果が見られないため、切開して膿を出した方が早いでしょう。

 

炎症が広範囲に広がってしまい、一度の切開では膿を全て出し切れないときは、数回に分ける必要があります。

このように感染を止めてから先ほど紹介した手術をするため、通常のアテロームよりも時間が掛かるという訳です。

 

また、一度でもアテロームが炎症を起こしていると、嚢胞の壁が周りの組織とくっついてしまうため手術時間が余計にかかってしまうことも。
傷跡も目立ってしまう可能性があるので、炎症を起こす前の治療がオススメですよ。

 

まとめ

  • アテロームを根治するには、嚢胞と呼ばれる袋ごと取り除かなければいけないので手術が必要
  • 手術時間は従来の切開法は10分~30分、へそ抜き法なら5分~20分程度
  • へそ抜き法は、取り残す可能性があるため医師や病院選びは慎重に
  • 細菌に感染したアテロームは、手術の前に感染を止めなければならない

 

アテロームの手術は術式によって多少前後しますが、手術自体は短時間で終わります。

ただ、嚢胞が周りの組織に癒着(ゆちゃく)していると取り出しにくくなるため、少し時間が掛かるでしょう。

感染したアテロームは根治するまでに更に時間を要するので、気になりだしたら早めに皮膚科を受診してくださいね。

 

スポンサーリンク