手術の傷跡だけではなく、ニキビやピアスを開けた際の穴からもできてしまうケロイド。
見た目の問題はもちろんですが痛みやかゆみを伴うので、この辛さはケロイドになった本人にしか分からないものです。

 

治療には手術で切除する方法もありますが、傷跡から再発する可能性もあるのでケロイド体質の人は良く考えなければいけません。

ここでは効果が高いとされるケロイド注射について、詳しく調べていきたいと思います。
 

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ケロイドの注射にはステロイド注射を使う

ケロイドと聞くと多くの場合は、火傷や手術跡からできるイメージを持つのではないでしょうか?

しかし、これは肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれるもので、ケロイドと同じく赤く盛り上がったミミズ腫れのような傷跡になります。

どちらも見た目は同じようなものなのですが、肥厚性瘢痕は元の傷跡以上に大きくなることはありません

傷跡を超えて正常な皮膚にまで水平に広がっていく傷に対して、ケロイドと診断が下るのです。

ステロイドの注射がケロイドの治療には効果が高いとされていますが、その他の方法もあるのでいくつか見ていきましょう。

 

①内服薬 リザベン


出典:NPO法人創傷治癒センター

抗アレルギー剤として知られる薬で、カプセル・細粒・ドライシロップがあります。

ケロイドの発生や進行を抑える働きがありますが、初期の頃に飲む方が効果が高く3~6ヶ月続けることで症状が和らぐでしょう。

 

②ステロイド含有のテープ

ケロイドの原因である慢性的な炎症を抑えるために用いられる方法。

テープを貼り続けることで、かゆみや盛り上がりの改善がみられますが、効果が現れ始めるのは1ヶ月ほどかかります。

 

③外科手術

手術によってケロイド部分を切除する治療法ですが、手術の傷跡から再発する可能性もあります。

1週間後の抜糸の後も、長ければ3ヶ月ほど圧迫をしなければいけないのでダウンタイムが長いことがデメリットです。

 

 

テープや内服薬も緩やかな効果はありますが、厚みのあるケロイドには深部にまで効果が伝わりにくいです。

その場合には、ステロイドの注射であるケナコルト局部注射を行います。

 

ケロイド部分に直接ステロイドを注射することで、痛みやかゆみの軽減・盛り上がったケロイドが平坦になるなどの効果が期待できるでしょう。

【ステロイドが持つ効果】

線維芽細胞抑制 ケロイドの原因である過剰なコラーゲンの生成を抑える
抗炎症作用 赤く盛り上がった炎症したケロイドを軽減させる
血管収縮作用 血行が促進されると組織が修復されるので、ケロイド組織を萎縮させる効果がある

 

回数を重ねる毎に症状は確実に改善されていくのですが、副作用もあります。

 

・毛細血管が拡張されて、皮膚の血管が浮き出て見えてしまう

・効果が強すぎてケロイドの周りの皮膚が凹んでしまう

・女性の場合は生理不順になることもある

 

ある程度の効果が現れたら、他の緩やかな治療に変更するといった方法もあるので覚えておきましょう。

 

ケロイドの注射は体質などで回数が違う

ケロイドの注射で使用されるケナコルト局部注射は、体質やケロイドの大きさ・状態・部位によっても回数が違ってきます。

ケロイドが主に出来やすい場所は、軟骨や骨があるところで肩・上腕・顔・背中・前胸。

女性なら下着の金具が当たる部位から小さな傷ができ、そこからケロイドになってしまう可能性があるので、もともとケロイド体質の人は注意しなければいけません。

 

平均は4~5回

3週間~4週間に1回のペースで、通常4~5回でケロイドが改善される人が多いです。

しかし、ケロイドの状態が酷い場合や厚みがあるものに関しては、10回ほど打たないと良くならないこともあるでしょう。

 

1回の注射で針を1回だけ刺して終了ではなく、ケロイドの状態に応じて何回も針を刺してまんべんなくステロイドがいき渡るように行います。

注射嫌いの人には、少し辛い治療かもしれませんね。

 

1回や2回では治らない

1回や2回のステロイド注射ではケロイドがきれいに無くなることはありませんが、効果は現れます。

治療を始めてすぐの段階から、痛みやかゆみの症状は軽減されていくでしょう。

 

そこで止めてしまうと、またそこからケロイドが悪化する場合もありますので、医師と相談してステロイド注射の治療を終了するようにしてください。
 

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傷口に注射をするのでかなりの痛みがある

ステロイド注射は、ケロイドの傷口に直接注射をするので痛みはとても強いです。

ケロイド状態の皮膚は硬くなっており、知覚が敏感なため通常の注射よりも痛みを感じやすくなっています。

ケロイドのステロイド注射をした方で、こんな口コミを見つけました。

この注射、鬼のように痛いです!
とくに皮膚の柔らかい、胸元や背中は絶叫寸前(笑)

こんなに痛い注射が世の中にあってもいいんだろうか・・

と、毎回打たれながら思っています。
たとえるなら、そうですねぇ、
誰かに両手で思いっきり肉を引きちぎられるかのような痛み。
ホントに痛い。

引用:excite blog

本当に痛いので、途中で注射を断念する人も多いそうです。

しかし、病院によっては注射の前にアイスノンなどで知覚を鈍らせてから注射をしてくれる所も。

アイスノンで冷やしてから局所麻酔を行い、その後にケロイドの注射をするとかなり痛みが軽減されるのですが、時間も手間も掛かるために大きな病院や大学病院では敬遠されています。

 

注射の前に何も対処してくれない場合は、自分からアイスノンで冷やしたいと申し出てみるといいでしょう。

1回で終了するのなら良いですが、何回も注射しなければいけないとなると辛い治療になります。

少しでも痛みや負担を軽減させて、ケロイドの注射を乗り越えましょう。

 

まとめ

 

・厚みのあるケロイドには内服薬、ステロイドテープは効果が期待できない

・手術は再発の可能性や傷跡が大きくなることもある

・ステロイド注射は4~5回でケロイドが改善される

・1回や2回では痛みやかゆみが軽減される程度

・ケナコルト注射はかなりの痛みを伴う

 
ケロイドの治療にはステロイドのケナコルト注射を行うと、改善されますがかなりの痛みを覚悟しなければいけません。

しかし、アイスノンで冷やすといった方法もあるので、負担を減らしながらケロイド治療を行いましょう。
 

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